Divingbeetlesのブログ

水辺の生き物について綴っています。

ワシのビオトープ② ~メダカ入れなくて正解だったかもしれへんな~

お盆も過ぎ、ツクツクボウシの鳴き声が増えた今日このごろ。

みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 

コンテナビオトープを始めてからそろそろひと月が経つ頃ですが、今日は嬉しい出来事がありました。

なんと、

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我がビオトープヤゴの姿が!!

(同定は難しいですが、ビオトープ付近ではオオシオカラトンボがよく飛んできました。)

『ふーん。いや、それがなんやねん。』『ヤゴなんてそのへんの川におるやん。』

と思う方もいるでしょうが、(確かに少しの水さえあれば生きていけるヤゴもいます)

 

自分で作った環境に生き物が増えていく様子はなかなか興味深く、

この小さい水の入った箱の中で生まれる小さな生態系を、じっくりと観察するのがとても面白いと感じる私にとってはめちゃめちゃ嬉しい出来事!

 

そして、ヤゴのおかげで良いことが1つあります。

実は数日前から、このコンテナにボウフラが湧き始めました。

 

妻との約束で、蚊の対策を怠らないという条件のもとで始めたビオトープであるため、

ボウフラが湧いたら、メダカを購入してビオトープに入れなければなりませんでした。

 

私としては、なるべく生き物を持ち込まずに、『場』のみを用意してそこに集まる生き物だけの生態系を観察したかったのですが、やむをえません。

 

明日にでもメダカ飼ってくるか~、と思っていたら………

今朝見てみると、たくさんいたボウフラの姿は見当たりませんでした。

 

おそらくこのヤゴが食べてくれたのでしょう。

(初期に湧いたボウフラは飼ってるゲンゴロウの餌にしました。)

羽化するまでは、このヤゴたちが環境の捕食者側なので、メダカは今のところは投入する必要はなさそうです。

 

ヤゴ以外にも生き物が増えてきました。

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これはフタバカゲロウの幼虫。

コンテナの壁面についた藻類を食べてくれます。

10匹以上確認できました。

 

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ケシカタビロアメンボ。

最近数が増えてきています。

よく見てみたらオスメスのペアでした。

 

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先日入れたコナギとクログワイもしっかり根が固定されています。

 

秋は多くの水生昆虫たちを見ることができる季節です。

このビオトープにどんな生き物がやって来るのでしょうか。

四季ごとでどのように生物が増えていくのか楽しみです。

 

 

ワンチャン、ゲンゴロウ飛んでこないかなぁ……。

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

ワシのビオトープ① 水田雑草魂【設置~水草投入】

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以前からずっとやりたかったことを最近始めました。

ビオトープ作りです!!!!

 

聞いたことあるけどいざ言語化してみると出てこないので調べてみたところ、ギリシャ語で

Bios = 生物・生命

Topos= 場所 

を表すとのこと。

 

基本的には生物が集まれる場所を作ってみたいということです。

私は水辺が好きなので、疑似的に水辺を創作してみるところから始まります。

やってみたい理由は以下の2つ。

 

①良い水辺を眺めていたい。

②自分で創作した水辺に生き物を呼んで観察したい。

③自宅にゲンゴロウ呼んでみたい。

(三つ目あるんかいっ、しかもそれ②やん。)

 

ゲンゴロウの飛来はビオトープを設置する環境にもよるので、あまり期待はせずに過程を楽しみたいです。

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ハイイロゲンゴロウは来てくれそうな予感がするっ!!

 

ビオトープ作るなら、まずは庭付きの家に移り住むところから始めて

穴掘ってシート敷いて水溜めて池を作って……

 

↑いや、ハードルが高いっ!

 

それいつになったら始めれるねん!?

 

確かにYoutubeツイッター(あ、すんません、エックスでしたね(*'▽'))

 

などのSNSでは実際に大規模な湿地を作っている方々を見受けられます。

アップしている写真を見るたびにうっとりしていますが夢のまた夢…。

 

ワシもこれやりたい!けれどもそんな土地ない!!

 

そう思っていた矢先、どストライクな本を書店で発見しました。

それがこちら。

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『自宅で湿地帯ビオトープ!』

好きな作家さんSNSで勉強させていただいている方の夢のコラボ、さらにビオトープ

という自分の中で超タイムリーなホットな話題。

購入して読んでみることにしました。

 

この時点でもう優勝です。

コンテナサイズの小さめの水辺でも様々な生物の住処になること、そして家で大きな湿地を用意する必要はなくなり、簡易的なビオトープでも十分楽しめることが分かったからです。

 

そこからの自分の行動力を誉めたい(*'▽')

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購入してじっくり読んで、次の日にはホームセンターでコンテナ赤土玉を購入。

 

私は基本的に、衝動買いしてしまうと後から自己嫌悪になってしまうタイプなので、今回も同様に買った後色々悩んだりしました。

最低でもあと一回は引っ越しすることが決まっている中での決断でしたが

 

『いいじゃん。面白そう。やってみよ。』

 

と言ってくれた妻に感謝。

その時はその時で考えればいいか。

ちなみにどうしてもビオトープを手放さなければならなくなった時の対処も記載されています。←かなり丁寧に記載されていて◎

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さっそく、コンテナに赤土玉入れて水張ってスタンバイOK!!

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最初は濁っていましたが、しばらくすると落ち着きました。

 

次に水草ですが、まだ決めかねているので、いったん水質が安定することも含めて1週間ほどこのまま放置してみます。

 

本にも記載されていましたが、ビオトープを立ち上げてからの次の課題。

 

生き物をビオトープにいれるかどうかについて。

 

私はやってきた生き物の様子とそのビオトープが進んでいく過程を、なるべく素の状態で観察したいので、生き物は入れない選択を取りますが、暑い時期に容器に水張って放置するとどうなるかくらいは理解しています。

 

そうです。ボウフラが湧きます。

 

そうなったら、対策として市販のメダカを投入するつもりです。

 

しかし、放置した1週間、ボウフラはわきませんでした。

ここで朗報。

生き物たちがやってきました!!

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立ち上げた翌日にはアマガエル。

確認できたのは初日だけですが、いつか産卵に来るかもしれません。

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これはケシカタビロアメンボでしょうか。

以前、ゲンゴロウ水槽で入れた水草についていたのか、よく見かけましたがこれは紛れもなく飛んできたやつ!!

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コミズムシでしょうか。

水生カメムシ系は移動性が高いため、今後も来てくれそうな予感です。

似ている種のマツモムシは、ある程度環境の悪い水辺にもよくいますが、このコミズムシはもう少し環境が良くないと見かけない気がします。

 

まだ水草もいれていないのにおそるべし。

先が楽しみです。

 

さて2週間目に突入したので、そろそろ水草を投入してみたいところです。

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近所の山の沢付近に生えていたセリを投入してみました。

 

これからどうなるのか楽しみです。

 

 

 

5日後

 

溶けてなくなりました。

 

ほんまになんでやねん。( ^)o(^ )

 

採取の仕方が悪かったかな、とか、やっぱり生えていた場所との水温の違いかもしれ変な、ワシのビオトープの日中の水温34度くらあるし。

 

まぁ、水草の知識があまりない私でも丈夫に育てれそうな水草をチョイスするべきだったと少し反省しました。

難しいですね。ゲンゴロウ繁殖の方がまだわかりやすいくらいです。

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水草がいない間はアシナガバチ達の水飲み場として機能していました。

日中かなり暑いのでよく飛んできます。

 

とにかく、ここでくじけるわけにはいきません。

ズボラな私でも育てることができそうな水草として、まずは水田に生えている身近な水草を入れてみることに切り替えました。

高水温でも耐えれそうということがあって、水田をチョイス。

入れてみたのはこちら。

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コナギクログワイです。

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細長い方がクログワイです。

私が見かける水田や放棄水田の水草といえばこの2種です。

 

どちらも稲を育てる農家さんたちの憎き宿敵とのこと。

繁殖力が強く、除草がかなり大変とのことですが、この水草が多い水田には生き物が多いイメージです。(単に除草剤使っていないだけで虫が多いだけかもしれませんが)

 

ズボラな私でもこれならいけるはず。当然、増えすぎるようであればゴミとして定めに則って処分しますが、水田の雑草魂とやらをみせて頂きたいものです。

 

水生昆虫と違って、野生に生えている水草に関しては知識が全くと言っていいほど皆無なのでこの2種を導入に使って、私の水草の解像度を上げていきます。

 

水草をちょっと見ただけでそこの環境が良いか悪いか、その判断が瞬時にできればもっと自然を楽しむことができるんじゃないかと思っています。

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とりあえず、オオフサモのような特定外来種や、ホテイソウのような増えすぎる要注意なやつは絶対に入れないように確実に見極めていきたいと思います。

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

ハイイロゲンゴロウ繁殖チャレンジ ~ぬるま湯での産卵~

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街中のコンクリート固めの池でも、干上がる水たまりでも、日光に照りつけられた風呂の湯みたいな水温の田んぼでも力強く生きていける能力を持つゲンゴロウがいます。

それがこちら。

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ハイイロゲンゴロウ

昨年8月に田んぼで採集してきたペアが無事に冬を越せたので、繁殖に挑戦してみました。

 

しかし、一つ困ったことがありました。

 

ネットに繁殖情報がほとんど載っていないのです。

(私の調べ方が悪いのかもしれない‥‥(T . T))

 

 

mushinavi.com

こちらの方の記事は産卵までするものの、孵化せずといったところ。

 

やはり難しいみたいです。

 

ハイイロゲンゴロウ6月から9月までの梅雨から秋口にかけての期間産卵シーズンに入ります。

私が実際に野生の幼虫を見たのは9月。

 

稲刈りを終えた田んぼにできた数々の水たまりにかなりの数が密集していました。

幼虫も干上がる環境に棲息しているようです。

 

ハイイロゲンゴロウかなり移動性の高いゲンゴロウです。

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雨上がりに出来上がった水たまりにも急に出現し、干上がる頃にはいなくなっているような昆虫です。

 

以上のことから、1つの推測に基づいて飼育しようと考えました。

それは

 

一つの場所にとどまらず、新しい環境を転々とさせないと産卵しないのではないか。

 

そこで、

気温も上がって活動が活発になる春から水槽を転々とさせました。

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冬眠期間中は金魚鉢でペアの2匹のみで飼育。

 

3月を迎え、気温がだいぶ上がったタイミングで第一回目の引っ越し。

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飼育してい25匹ほどのヒメゲンゴロウ達と一緒に飼育します。

ここで気をつけたいのが餌をなるべく切らさないこと。

混泳する場合、サイズ感や泳ぎのうまさの違いから

空腹時は捕食されます。

 

www.moi-divingbeetles.com

 

野生では、

水深のある全壁コンクリート防火水槽の水面付近に湧いたボウフラを積極的に捕食する

ということもあって、他のゲンゴロウよりもかなり泳ぎと捕獲はうまいです。

 

 

私がいつもツイッターで水辺のことについて勉強させていただいている

偉大な方のツイートですが、引用リツイートされているURLの論文より

ハイイロゲンゴロウのメスは

24時間で200匹ものボウフラを捕食することができる能力を持っているそうです。

そら、腹減ったら捕食圧かかるわな。*1

 

そして迎えた6月。

 

ここで私の方が引っ越しして環境が変わったこともあって、

ヒメゲンゴロウとハイイロゲンゴロウ水槽を一度空にして新たに水槽をリセットしました。

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これを含めて引っ越し2回目。

 

しかしながら

全く交尾しません。

 

今年は6月は例年よりも気温低めであり、2年ぶりにまともに雨が降った梅雨ということもあって温度が上がらなかったことが理由だったのかも…。

 

そして、迎えた6月18日、

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ついに交尾しました!!!

 

雨が上がって、湿度高めで気温が30度を上回り、屋外飼育水槽の水温が28度以上になったときでした。

 

高温に強いゲンゴロウということもあって、ある程度の高水温であることが産卵条件なのかもしれません。

 

そして、ここでハプニング。

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クロゲンゴロウの飼育容器からボウフラが大量に湧きました。

見づらいですが、よく見るとボウフラいます。

 

クロゲンが食べてくれると思い、1日放置してみたのですが、ボウフラの数がほとんど変わらず……。

サイズの小さすぎるボウフラは見落としがちなのかもしれません。

 

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これが全て蚊になってはまずいので、すぐさまペアでハイイロゲンゴロウを投入。

結果、2日でボウフラを全て駆逐してくれました。

 

そして、ペアでの時間をより長くするためにもまたも2匹のみで隔離。

そして迎えた7月8日。

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ついに!!

産卵してくれました!!!!

 

底にばらまく形で産卵するみたいです。

この時の水温は余裕の34度超えのほぼぬるま湯状態。

3月からここまでの飼育容器の引っ越し回数は4回。

引っ越しに意味があったのかどうかは確証は得らえませんが

 

●水辺が干上がって次の環境へ移ったという疑似体験

●産卵に適した高水温

 

この2つが要因であったのであれば推測通りかもしれません。

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すぐに卵を隔離。

 

しかしながら

その喜びも束の間。

 

3日後には卵が溶けてなくなるんです。

 

正確には、2日後には卵にカビが生えて、3日後にはバラバラになってしまいます。

 

隔離した卵がカビてしまうのは初めての経験ではありませんが

産卵した全ての卵にカビが生えてダメになってしまったことは今までありませんでした。

雌は最初に産卵した日から、だいたい1日4~5個、

多い時で10個近くの卵を産みます。

 

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日光に当たり続けている高水温の飼育容器だと良くないと思い

別容器に卵を移して、室内に置いて孵化を待ちました。

 

しかし、これもダメ。全てカビました。

 

対策として、この時期は水質が悪化しやすいので、屋外の大き目の別容器に移して

水替えは2日に1度行いました。

4日目まではもちましたが、これもダメ。カビてバラバラに消えていきます。

 

 

最終手段ですが

別容器に移す必要はないかもしれないと思い、

親がいる容器内で産んだ卵を永遠放置。

水替えは1日ごとに行いましたが、これもダメ。

 

親が卵を食べてしまうのか、それとも底を重点的に泳ぎまくるので

親の成虫の脚が当たって卵がボロボロになってしまうのか。

5日経つと卵の姿はありませんでした。

 

ほなどうしたらええねん!!!!

 

そう悩んでいる間に

メスが落ちました。

 

何というか、産卵までは良かったのですが、ここから全く孵化しないのは

初めての経験でどうしたらいいかわからない状態でした。

 

ひとまず、頑張ってくれたメスよ、ありがとう。

おかげで素晴らしい経験を積むことができました。

残されたオスも最後まで大切に飼育します。

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まだ産卵シーズンなので、野生のハイイロゲンゴロウでも

観察に出かけようかと思います。

 

身近ですが、繁殖はかなり難易度の高いゲンゴロウでした。

いやー、難しい。

 

 

 

*1:+_+

我が家のゲンゴロウ長寿レコード【種類別】 ~羽化してから2度目の夏を迎えるヒメゲンゴロウ達~ 

昨年5月に羽化した我が家の20匹ちょっとのヒメゲンゴロウ2度目の夏を迎えました。

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ヒメゲンゴロウは2年くらい累代飼育をしており、だいたい1年足らずくらいで寿命を迎えることが多いのですが、この世代たちはなかなか長生きしてくれます。

 

基本、ゲンゴロウの仲間は寿命が長い種類が多く、クロゲンゴロウ・ナミゲンゴロウ等の大型種は2~4年ほど生きると言われますが、

2センチ以下の中型種に関しては、種類や個体差によって大幅な差があるようです。

 

現在まで飼育している(た)中で最も長生きした個体を種類別にまとめてみました。

 

 

我が家のゲンゴロウ長寿レコード【種類別】

 

クロゲンゴロウ (野外採集した個体)            

2021年3月 ~ 2023年4月【没】

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オキナワスジゲンゴロウ※        

2022年2月羽化 ~ 2023年3月【没】

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リュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウ※    

2021年夏頃羽化 ~ 現在 (3匹中1匹のみ生存)

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※【2022年6月頃に譲って頂いた個体】

 

 

コシマゲンゴロウ 

2022年9月羽化 ~ 現在 

屋外にて陸上越

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ハイイロゲンゴロウ (野外採集した個体)

2022年8月 ~ 現在

冬の期間の1か月ほど屋外越冬

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ヒメゲンゴロウ

2022年5月羽化 ~ 現在

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沖縄のゲンゴロウ達はともかく、コシマやハイイロの普通種と呼ばれるゲンゴロウ達は

冬の寒さも乗り越えながら、1年近く生きていることになります。

 

他の甲虫、例えばカブトムシやノコギリクワガタと比べるとかなり長生きしています。

 

特にコシマとヒメゲンは年に2回以上の繁殖サイクルがあるので、

 

親が長生き&次世代が増える

(あくまで単純計算です。捕食とか越冬中に死んだりは度外視)

 

を繰り返していくと個体数が比較的多くなるので見かけることが多いのはこのことが理由なのかもしれません。

 

 

 

まぁ、私が飼育している種類があまり多くないので比較しづらいですね*1

 

ゲンゴロウ愛好家の方々はだいたいナミゲンゴロウとか、シマゲンゴロウとか、最近はマルガタゲンゴロウ飼育している方がメジャーな気がしますが、私はこれらの野生個体をまだ見たことがないです。

 

近場で絶対シマゲン見つける!という変なプライドが遠征に行くのを邪魔しているようで、良さそうな水辺を探しているのですが、なかなかシマゲン出会えません。

 

 

そろそろ新しい種のゲンゴロウを飼育してみたいと思うのですが、今飼育している種を最後まで全うして飼うのも大切。

 

折り合いは上手につけたいところです。

 

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(ヒメゲンはすぐキャパ超えるので、増やさないようにしよう心掛けていたが、水面で泳ぐそこそこでかい2令幼虫を見つけてしまい、気づいたら確保してしまっていた。)

 

私が最初にゲンゴロウを飼育し始めたのが2020年3月なので、今月でゲンゴロウシーズン3回目のを迎えることになります。

 

今では6種類飼育しておりますが

最初に飼育し始めた種類はヒメゲンゴロウのみでした。

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ハイイロゲンゴロウ・マメゲンゴロウと並んで最もよく見かける中型サイズのゲンゴロウです。

 

その年の3月初めに水路で捕まえてペアで持ち帰り、2週間後には幼虫が出現。

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この時までゲンゴロウブリードをほとんどやったことなかったので、試行錯誤でやってみた結果、

 

合計30匹近く孵化した中で最初に羽化した個体は6匹

 

かなりの数を落としてしまったため当時はショックでめちゃめちゃ落ち込みました。

 

ちなみに最も繁殖させやすいのはコシマゲンゴロウです。

 

意外とヒメゲン難しいです。

 

慣れてきてもそこそこの数落ちるときが多いです。

 

エサの赤虫変えたり水換えこまめにやっても、突然死多い……。

 

ヒメゲン奮闘記↓

 

 

www.moi-divingbeetles.com

※↑ブログ書き始めたのは2021年7月頃。

 

 

 

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興味あれば読んで頂けると嬉しいです。

 

引き続きこのレコードは更新していきたいと思います。

 

*1:+_+

【クロゲンゴロウ繁殖】冷凍赤虫忍耐期間 

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引っ越して間もない6月半ば、クロゲンゴロウの幼虫が孵化しました。

 

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(詳しくは前回の記事へどうぞ↓)

 

www.moi-divingbeetles.com

この度、クロゲンゴロウ繁殖は2年目を迎え、現在、20匹近くの幼虫が孵化してくれました。

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あまり増えすぎても今後の飼育が大変になってくるので、調整しながら孵化させます。

 

昨年羽化した成虫が15匹ほど入っている飼育容器に試しに小さめのホテイソウを浮かべたのが6月初旬。

まだ引越し直前の時です。

 

引越し直後、投入したホテイソウをひっくり返すとかじり跡が多く見受けられ、すでにボロボロの状態だったので、すぐに別の容器に移し替え、新たなホテイソウを二株ほど、クロゲンゴロウ水槽に投入しました。

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その二株もかじりまくってボロボロになったところで引き上げ完了。

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とりあえず今後のホテイソウの投入はいったんストップすることに決めました。

結果的に合計20匹近くの幼虫が孵化!

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そして、7月2日には最初に孵化した個体が2令へと脱皮成功!!

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脱皮直後は神々しく美しい‥‥。

(屋外飼育のため、アオミドロまみれです。)

 

一皮むけて大人になったとはこのことを言うのですね!!

(20代ラストイヤーにもなるとこんなサムイことを言ってしまうんかワレ)

 

この個体が孵化したのは6月16日であり。脱皮したのは7月2日なので2令までの脱皮移行期間が2週間くらいかかるということになります。

 

エサはほぼ冷凍赤虫で、たまに他の水槽に湧いたボウフラを数匹つまんで与える程度でした。

 

(ボウフラが湧いた水槽はハイイロゲンゴロウを投入して殲滅完了)

 

私としては2週間はさすがにかかりすぎかなという印象。

 

中型サイズのゲンゴロウであれば孵化してから脱皮に2日~4日しかかからない種がほとんどです。

 

遅くても10日くらいかなと思っていましたが、冷凍赤虫メインだと脱皮段階へと辿り着くための十分な栄養補給に時間がかかるといったところでしょうか。

 

ここのところはリュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウ(長いのでモンジ)

の羽化不全、脱皮不全に似ている気がします。

脱皮不全でめちゃめちゃ落としてしまった記事はこちらから。

www.moi-divingbeetles.com

 

ただクロゲンゴロウ幼虫の成長スピードはモンジやコシマゲンゴロウと比較するとかなり緩慢なので成長スピードに栄養がついていけず、脱皮不全してしまうということは、昨年の経験上、全くありませんでした。

 

 

クロゲンゴロウの幼虫の食性については下記の論文に記載がある通り

 

クロゲンゴロウ幼虫の食性および餌選択性 (jst.go.jp)

  • 環動昆

    環動昆 32 (1), 1-7, 2021

    日本環境動物昆虫学会

 

魚やオタマジャクシなどではなく、自身の体のサイズに適した水生昆虫を好んで捕食する傾向にあるそうです。

 

正直、この自身の体に適したサイズというのがなかなか難しいのです。

 

昨年はアパートの前にちょうどいい感じにミズムシが湧いている用水路があり、冷凍赤虫と併用しながら3令までもっていった次第です。

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(初令のアゴのサイズでも食べやすいので、ヒメゲンゴロウ水槽で増やしていたのですが、最近見てみると激減してました。

おそらくヒメゲンに食べられたのかもしれません。)

 

しかし、今回は身近に丁度良いサイズ水生昆虫を採集できる場所の目途が立っておらず、連日の大雨もあってなかなか採集にも行けない状況が続いていました。

とりあえず、代替餌でしのぐしかないという現状です。

 

ゲンゴロウ飼育熟練者の方々は鼻ほじりながら

『何弱気言うてんねん。さっさとイトトンボのヤゴでも捕まえてこんかい』

 

と言いそうなくらいの余裕を持ってそうですが(めちゃめちゃ偏見。そして誰やねん(*'ω'*))

ちなみに昨年試したのですがイトトンボのヤゴへの食いつきはなかなか良かったです。

 

 

できるならば代替餌で済ませたいところですが、生きているエサの方がすくすく成長してくれるので、天気が落ち着いたら早く見つけにいきたいところです。

 

これも昨年の経験上でのことですが

2令に突入して最初の方は冷凍赤虫を食べてくれるのですが、更に成長していくにつれて見向きもしなくなっていくのが見受けられました。

 

個体差などもあるのですが、自分の体に合ったサイズ感と目の前で動くものに積極的に捕食する傾向が初令と比べて強くなったのではないかなと思います。

 

 

とりあえず、

 

人生初の冷凍コオロギをネットでポチってきました!!

 

天気がよくなればエサ取りもに行きますが

自宅に届くまでの少しの間、幼虫たちには赤虫で何とか耐えてもらいましょう。

 

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さらに増やしたい大本命がなかなか産卵しないのでペアで隔離したり、容器移し替えたりしてみます。

屋外だから水温上がり過ぎるのが原因なのかもしれません。

オキスジに関してもまた投稿していきたいと思います。

 

 

 

 

 

梅雨と無職とクロゲンゴロウ

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最近とてもジメジメした日が続きますね。

 

この季節はGW明けよりも山が青々として、カブトムシやクワガタムシなどのかっこいい虫達も登場し、テンションぶち上がりの季節到来です!!

 

……と、例年なら汗もアドレナリンもドバドバのシーズンなのですが、今年は持病のヘルニアが悪化して仕事を退職し、妻の実家の離れでしばらく療養することにしたので、おとなしくせざるをえないという状況です。

 

先日、急ピッチで引越しを終え、段ボールの荷ほどきをしつつ、今はちょっと落ち着いてきたかなというタイミングで

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クロゲンゴロウ幼虫が孵化!!!!!

 

時期を少し遅めにずらして繁殖させようと思っていたので、産卵床は引越し直前くらいに投入しました。

本当に引越しが終わったタイミングで良かったです。

 

 

昨年度、初めて孵化した際はかなり発狂して喜びまくったものです。

 

しかしながら、今年はめちゃ嬉しいのも束の間でした。

 

状況が昨年と違うこともあって、この後に何をしなければいけないかが次々に頭に浮かんできました。

 

初令幼虫は冷凍赤虫で十分育つとして、2令以降は生きエサが必要やから調達せなあかん。引越す前の家ではたまたま近場にミズムシ爆湧き水路とア〇-ゴがあってんけど、新しい環境ではそうはいかんやろな。2令へ成長するまでのわずかな時間でどうやって確保するかや。新しい家からア〇-ゴ遠いわな。片道1時間以上かかるで。ネットでコオロギ頼もか。いや待て。離れとはいえ、義理の両親の家にコオロギ大量に持ち運ぶのはどうなんやろか。許可とったほうがええか。それなら冷凍コオロギ試してみるか。でも食いつかんかったらどないしよ。

 

などとブツブツ独り言を言い始め、

 

クロゲンの2令小さいし、コオロギSSサイズしか合わんねんな…。モンジやシマゲンと違って魚やオタマジャクシは合わないねんな。ヤゴかミズムシ。ほな昨年と同じでミズムシ調達しよか。リハビリがてらに近所の水路で捕まえたらええかもな。いや待たんかい。俺これからしばらく無職やん。無職の片足30代に足つっこんだオッサンが田舎の見知らぬ土地で網振り回してたら噂になるわな。ある程度遠出しよか。」

 

そのブツブツが妻の耳に入ったらしく、

 

引越しで疲れてるんやろ。今日はもう寝なさい。

 

と子供のように寝かしつけられた28歳の湿度高めの夏の始まりでした。

 

 

様々なことが積み重なりますが、昆虫飼育と引越しは相性悪いですね。

 

他の飼育されている方はどのようにしているのか気になります。

 

 

先ほど無職という言葉を発しましたが、本当に療養のために引越してきたので、次の就職先はあまり考えていませんでした。

 

ただ、日本という国のセーフティネットはなかなか手厚いものがありますね。

 

協会けんぽ傷病手当金失業保険を組み合わせれば(併用は無理ですが時期をずらせば受給可能)2年近くは貯金を切り崩さなくとも働けなくとも自分も妻の二人分の生活は可能です。

※2年も療養するつもりはありませんが、2年くらいは大丈夫という安心感は得ることができました。

 

以前勤めていた会社ではトラック・重機・土木建設関連の資格を多く取得させてもらったこともあって、腰が治った後もその方面の業界では食べていけると思います。←多分(*'ω'*)

 

1年ほどは国民年金免除の申請も通り国民健康保険の支払い(場合によってはヘルニアで特定理由離職者のため自己都合退職から会社都合退職に変更することが可能みたいで、減免の考慮もありえるかもしれませんがまだ未定)と義両親への離れの光熱費関連のお金さえ家に入れれば問題はなさそうです。

 

話がゲンゴロウから逸れてしまいましたが

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まずは腰を治すこと、そしてゲンゴロウを愛でること←(*'ω'*)

 

この2つを大切にしてのんびりやっていきたいと思います。

もちろん、いろいろとチャレンジしてみたいことがあるので、ぐうたらするのはほどほどにします( ´∀` )

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今までは冬のシーズン以外は室内飼育でしたが、今後は屋外メインになりそうです。

ホテイソウの成長がボロボロにされるよりも早ければ取り替える必要はないのかも、と期待しています。

 

ゲンゴロウ達に関しては引越し前に知人に譲渡するという方法もありましたが、やっぱり僕が飼育したい、繁殖させたい、累代飼育してみたい、泳ぐ姿を眺めるのが好き、という熱が全く冷めることはなかったので連れてきました。

 

クロゲンゴロウに関しては20匹弱くらい昨年羽化した新成虫がいるので、そこからさらに増えることも考えて、キャパオーバーしないようにコントロールして累代飼育に取り組んでいきたいと思います。

 

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ちなみにコシマゲンゴロウはいったん20匹ちょっとが蛹になってくれたのでひと段落。

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6月末から7月にかけて羽化しそうです。

 

気温も上がりそろそろモンジ、オキスジの産卵がラッシュになるのかな?

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累代2年目はどうなるのか。

また投稿したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コシマゲンゴロウ飼育 = 精神安定剤

突然ですが、仕事辞めて中国地方に引越すことになりました。

 

持病のヘルニアが悪化したしため、しばらく療養することになります。

 

外仕事だったので腰やっちゃうとなかなかこたえます…。

 

妻の実家の離れが中国地方にあるので、そこにしばらくお世話になることにしました。

 

ここ半年くらいフィールドで生き物と触れ合う時間と気力があまりなかったのでリハビリも兼ねて自然の中でのんびりしたいと思います。

 

仕事はいったん辞めますが、 

ゲンゴロウ飼育は辞めません!(笑)

 

もちろん義両親には離れでの飼育許可頂きました!!

(理解がある方々で本当に良かった!!!!)

 

もちろん、今以上に脱走防止と消臭に気をつかう必要があるので

 

フタと水換えの頻度増やすなりして徹底していきます。

 

 

同居人ありきの生き物飼育は周囲の人間の理解があってこそですね。

 

自分の中でのゲンゴロウは小学校の時から憧れの虫でもありました。

 

まぁ、熱が入ったのはここ3年くらいですけどね笑

 

普通種であろうが、希少種であろうが、

 

泳いでいる姿を眺めたり、餌食べたり孵化した幼虫を発見したりする瞬間は

 

すごく心が穏やかなります。

 

 

たまに水換えとかのメンテナンスめんどいって思う時もありますが

 

それを上回るくらいのワクワク感はありますね!!

 

はい、えっと、自分語りの前書きはこのくらいにして

 

 

今年も繁殖シーズンが始まりました!!!

 

トップバッターはこちら!!

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コシマゲンゴロウです。(以下コシマ)

 

脱皮して既に終齢幼虫です。

 

毎年田んぼで見かけるゲンゴロウが、当たり前のように孵化してくるのを見ると心が落ち着きます!!

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湧くように孵化したので今はこの有様。

 

リュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウ(以下モンジ)と比べて初令幼虫のサイズが小さすぎるので

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(これは昨年冬のモンジ幼虫)

 

セパレート容器だと水換えやりにくいし

 

どの段階の幼虫も共食いが激しいので混泳はNG。

(↑このあたりはオキナワスジゲンゴロウ(以下オキスジ)を見習ってほしいものです)

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昨年のこの時期は交尾は見られるものの、産卵は全くしませんでした。

(産卵したのは9月初めです。)

 

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昨年度羽化した個体。

 

実は越冬したコシマを先月あたりからオキスジと一緒に混泳させています。

 

サイズの大きさの違いはありますが

 

比較的ゆったりとした泳ぎ方は両者似ている部分があったので試してみました。

 

今のところいじめたり、共食いの問題はありませんが

 

5月最初までヒーターで加温して26度くらいに水温設定していたのが原因で

 

GW明けにはすでに水面にぷかぷか浮かぶ初令幼虫の姿が。

 

昨年この時期に産卵しなかったのは

 

部屋が北向きなので、なかなか水温が上がりにくいのも原因の一つかもしれません。

divingbeetles.hatenablog.jp

 

↑こちらの記事ではモンジの脱皮する際の水位について言及しましたが、

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コシマの初令はサイズが小さいため、自分より

 

かなり大きいエサを捕食した際に沈まずに

 

呼吸しやすいように、少し水位を下げています。

 

ギリギリ足がつくかどうかくらいの水位が良いと思います。

 

足場として水草の切れ端を容器に入れるのがベストだと思うのですが

 

食べ残しやフンがこびりついて汚くなっちゃうので止めました。

 

コシマもモンジも比較的水面に浮かびながらエサを探すスタンスですね。

 

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これはモンジ幼虫。

 

泳ぎは上手で水面に浮かぶのに適した体形をしているからなのかもしれません。

 

成長速度の関係で、若干、モンジの方が積極的に餌を探します。

 

しかし、初令から2令への脱皮の成功確率はコシマの方がかなり高いです。

 

孵化してから土に潜るまで終始、冷凍赤虫のみで飼育できることも魅力ですね。

 

コシマに関しては栄養不足による羽化不全も特に問題ないです。

 

冷凍アカムシを少し少なめに放置すれば

 

あとは勝手に食べてくれる個体が多いです。

 

もちろんすぐ汚れるので水換えは毎日ですね。

 

 

現在の田んぼを代表するゲンゴロウといえば

 

ビゲンゴロウヒメゲンゴロウだったり、九州あたりだとコガタノゲンゴロウだったり、ちょっと良い環境だとシマゲンゴロウになってくるのではないかなと思いますが

 

自分の場合はこのコシマゲンゴロウですね。

 

近年減少傾向にあるみたいで、ある地域ではほとんど見られなくなったとか。

 

前提として、現在自分の住んでいる関西圏出ると数が増えてきますが、それでもあまり数が………という感じです。

 

感覚的な話になるのですがコシマゲンゴロウが更に減少してレッドリスト入りしてしまったら

他の虫と比べて希少価値がかなり上がってしまうと思います。

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理由はすごく綺麗なゲンゴロウだからです。

 

数が多くて比較的どこでも見かける普通種であるため見慣れてしまっているのかなぁ、と思います。

 

場所によっては全壁コンクリ田んぼでも普通に見かけることができるので、杞憂な気もしますが、減ってから慌てるのはちょっと嫌ですね。

 

コシマに関しては採集はせずに、飼育している個体で累代飼育に取り組んでみようと思います。

 

今はコシマとヒメゲンがちらほら孵化していま

すが、引越し終わったらクロゲンゴロウ2年目

の繁殖やります!

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